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東からの放浪者

様々なソフトウェア開発を経験してきた視点から、開発、マネジメント、経済などについて書いています。
タイトルは、あるレトロゲームからのオマージュ。

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参議院選挙2019:東京選挙区の候補者たちは、緊縮か反緊縮か

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参議院選挙2019:東京選挙区の候補者たちは、緊縮か反緊縮か

民間が、お金を借りない(≒投資をしない)デフレ下で、
政府まで「黒字を目指します(=民間を赤字化します)」なんて、もう止めてもらわないと。

こんなこと 20年もやってるアホな国は日本だけ。
消費増税政府支出削減を唱える候補者に投票してはいけない。

経済循環(デフレの発生)

今回の私の選挙区である東京選挙区の候補者について、
掲げてる政策や発言を出来る限り調べてみました。(漏れはあるかもしれません)

その上で 緊縮 か 反緊縮 を判定します。

ちなみに、それ以外の思想や政策については考慮していません。
純粋に、財政に関する正しい知識を持っているか否か、のみ判断しています。

自由民主党

丸川 珠代 (まるかわ たまよ)


選挙PR動画


動画内、個人サイトでも、消費税や財政のことには触れていない。
また、動画内では、東京のことしか語っていない。

気になる発言は以下。

"少子化の真の課題は社会の姿勢にある"

いや、国民に丸投げかい・・・。
緊縮財政による若者の貧困化が原因だよ。つまり政治の問題。

(参考)少子化を解消したいなら人手不足を維持すること

消費税に反対する気概は見られないし、財政拡大をする気も見られない。

武見 敬三 (たけみ けいぞう)


選挙PR動画
https://www.facebook.com/keizo.takemi.fan/videos/638874339924433/

動画内でも、個人サイトでも、消費税や財政については触れていない。
ただし、動画内の気になる発言は以下。

"20年間で1000万人強の就業者数が消滅する"
"少子高齢化がマイナス経済圧力になる"

人口減少は、貧困化が今のまま継続すれば、という前提があるはず。
賃上げや、景気対策などはやらないってこと?

また、少子高齢化は人手不足を招くので、
マイナス経済圧力ではなく、プラス圧力ですよ。

賃金上昇圧力と賃金下落圧力

財政はもとより、経済の知識がないようです。

公明党

山口 那津男 (やまぐち なつお)


選挙PR動画


消費税を安定財源として社会保障費に使うらしい。
安定財源ということは、景気調整機能のない欠陥税ということ。
(参考:税金の役割

また消費税は、法人税減税分の穴埋め政府の負債返済に使われているのが実情。
知らないとでも思ってる?

さらには、歳費の10%削減というバカな政策を打ち出す始末。
完全な緊縮脳。投票してはいけない。

日本維新の会

音喜多 駿 (おときた しゅん)


気になるツイートは以下。

「反緊縮はインフレリスクがあり、これを防げない」とのこと。
デフレ脱却って、インフレにすることだろ・・・。

永久に日本を不景気のままにしたいようです。
緊縮脳。資格なし。

また、個人サイトの政策ページ で、以下のように語っています。

東京都の一極集中に対する批判は多くありますが、東京都は日本のメイン・エンジンです。東京都が成長しなければ、日本全体の成長が止まります。

東京一極集中の弊害をよく分かっていないようです。

(参考)
→ とある経済コラムの酷さを読み解く
→ 人口増加で衰退している東京

立憲民主党

塩村 文夏 (しおむら あやか)


気になるツイートは以下。

明らかな緊縮脳。
不勉強にもほどがあります。資格なし。

また、財政とは関係ありませんが、関連ツイート。

このときのことを反省して、性格が180度変わっているならいいのですけどね・・・。

山岸 一生 (やまぎし いっせい)


気になるツイートは以下。

「現政権のもとで公共事業が大規模に復権しています」という認識は間違い。

【藤井聡】安倍内閣は、「コンクリートから人へ」継続内閣である。
https://38news.jp/default/13030

公共事業関係費の推移

安倍政権の公共事業関係費は、実は民主党政権期より少ないのです。
(民主党政権期には、東日本大震災がありましたからね)
データをちゃんと見ろよ。


反緊縮に反対のようです。
緊縮脳。資格なし。

国民民主党

水野 素子 (みずの もとこ)


選挙PR動画


個人サイトの政策ページ 及び Twitter では、財政に関する情報は見つけられませんでした。

気になるツイートは以下。

おそらく、財政に関する正しい知識は持っていないと思われます。
また、そんなに財政に興味もないようです。グレー。

社会民主党

朝倉 玲子 (あさくら れいこ)


選挙PR動画



個人サイトのマニフェストのページ から、気になる箇所を抜粋。

逆累進性の消費税は弱いものイジメ。景気を冷え込ませる、日本の自殺行為です。

高福祉社会であれば、税金が高額になるのは仕方がないと思います。

消費税の逆進性に触れたうえで、消費減税を唱えています。
ただし、国債発行財政拡大については触れていません。

薔薇マークキャンペーン() のページによると、
国債発行に反対はしていないようですが、消極的です。

※薔薇マークキャンペーン
主に左派を中心とした「正しい財政の知識を身につけ、財政拡大を訴える」運動

日本共産党

吉良 佳子 (きら よしこ)


政策動画のツイート。

個人サイトの政策のページ でもそうですが、
消費増税への反対は唱えるものの、財政拡大は唱えていません。

一応、薔薇マーク認定候補者() ですが、そのページでは以下のように述べています。

「社会保障や教育充実のための財源は、国債ではなく税などの恒久的な財源を確保することが基本だと思います。ただし、一時的なつなぎ国債の発行はありうると考えます。」

国債発行について反対はしてませんが、消極的な賛成のようです。

幸福実現党

七海 ひろこ (ななみ ひろこ)


気になるツイートは以下。

国債残高について、国の借金ではなく、政府の負債と捉えているのは正しい認識。
消費減税、及び未来投資も、財政拡大という意味で正しい。

唯一の難点は、規制緩和。(幸福実現党の党是自体が「小さな政府」)
規制緩和して小さな政府にしたら、財政拡大できないのでは?


また、個人サイトの政策ページで気になる部分を抜粋。(太字は管理人による)

経済・財政
  • 消費税増税の中止と税率5%への引き下げ
  • 法⼈実効税率10%台への⼤幅な引き下げといった⼤胆な減税政策、徹底的な規制緩和を実施。
  • 歴代政権によるバラマキ政策も影響し、国の債務は1,100兆円を超えた状況にあります。
インフラ政策
  • 「10年間で100兆円」投資計画を実施

消費減税と財政拡大は正しい政策。
ただし、無条件の法人減税は、寧ろデフレ圧力になる。
(参考:損益計算書からみる法人税減税の効果

また、政府のバラマキにより国の債務が増えた、という認識は間違い。
緊縮財政による減収、及び高齢化による社会保障費の増加によるもの。
(参考:「社会保障費が日本経済を圧迫した」はウソだった

財政拡大派ではあるものの、財政に関する知識が完全に正しいわけではない。

れいわ新選組

野原 善正 (のはら よしまさ)


薔薇マークキャンペーン() のページにて、以下の提言が書かれています。
(太字は管理人による)

(消費税10%増税凍結について)
凍結ではなく、弱い者いじめ、逆進性の高い消費税の性質を考えれば、減税以外に考えられない。まずは5%への減税を行ない、最終的には消費税そのものを廃止すべきだ。

税の基本は応能負担。消費税収は、法人減税の穴埋めに利用されてきた。消費税減税の財源の一つとして、所得・法人税の累進強化、累進性導入は極めて重要。

物価上昇率が2-3%に到達するまでは、国債発行という手段を十分に活用し、国民生活を支えるべきだ。

消費税は逆進性がある欠陥税。
また、国債発行の上限は、負債残高ではなくインフレ率
この辺りの認識は正しい。(参考:中央銀行の誕生と税金の役割

財政に関する知識は、ほぼ正しく、政策も理想的。

NHKから国民を守る党

大橋 昌信 (おおはし まさのぶ)

政策、特に財政に関する情報は見つけられなかった。

※ちなみに、財政以外の話題(悪い意味)は、良く引っかかる。

オリーブの木

溝口 晃一 (みぞぐち こういち)


個人ブログの プロフィール にて、以下の提言が書かれている。

消費税減税から廃止へ、法人税・所得税の上限引き上げ

財政拡大には触れていない。

安楽死制度を考える会

佐藤 均 (さとう ひとし)

SNSアカウント、個人サイト、動画などがなく、
政策に関する情報を見つけられなかった。

横山 昌弘 (よこやま まさひろ)

SNSアカウント、個人サイト、動画などがなく、
政策に関する情報を見つけられなかった。

無所属

森 純 (もり きよし)

SNSアカウント、個人サイト、動画などがなく、
政策に関する情報を見つけられなかった。

関口 安弘 (せきぐち やすひろ)

SNSアカウント、個人サイト、動画などがなく、
政策に関する情報を見つけられなかった。

西野 貞吉 (にしの ていきち)

SNSアカウント、個人サイト、動画などがなく、
政策に関する情報を見つけられなかった。

大塚 紀久雄 (おおつか きくお)

SNSアカウント、個人サイトなどがなく、
政策に関する情報を見つけられなかった。

YouTubeチャンネル はあるが、動画は6年前のもの。
そこで、消費税廃止を唱えている。

野末 陳平 (のずえ ちんぺい)

SNSアカウント、個人サイト、動画などがなく、
政策に関する情報を見つけられなかった。

まとめ

各候補者をテーブルにまとめると、以下のようになりました。

参院選2019 東京選挙区

自民党候補者については 不明 としましたが、
党として、消費増税、支出削減を行っているので、実質 緊縮 だと思います。

財政拡大をはっきり謳っているのは、「幸福実現党」と「れいわ新選組」の候補者のみでした。

ただ、七海ひころ氏は、財政拡大を謳っておきながら、
規制緩和(小さな政府)を標榜しているところに矛盾があるので △ にしました。

消費減税を謳ってるだけの候補者も、一応 反緊縮 にしてあります。
また、消費増税凍結は、緊縮でも反緊縮でもないので 不明 にしてあります。


冒頭にも書きましたが、今回は、
「緊縮・反緊縮」の分類、及び「財政に関する正しい知識を持っているか否か」
だけを純粋に判定しました。

それ以外の思想、政策について加味したうえで、各自投票先をご判断ください。m(_ _)m
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コメント

プロフィール

HN:
なかば
性別:
男性
職業:
元ソフトウェアエンジニア
自己紹介:
東京のゲーム会社でゲームプログラマ。
家電メーカーで組み込みエンジニア。
その後、京都に移動して観光を楽しみながら
製品開発、業務改善、QA管理などを経験。
今は東京に戻って暮らしています。

詳細な自己紹介は、こちら

ブログ紹介

管理人(なかば)の個人ブログです。

もともと、以前の職場で投稿していた社内ブログの延長で書き始めました。
エンジニア仲間に向けた雑な口調はそのままにしていますが、その辺は気にせず読んでもらえると嬉しいです(*'-')

諸事情により更新を停止していますが、生きています。そのうち再開する予定です。

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