なかなか時間が取れないので、しばらくはサボり気味になりますが、
生存確認の意味も込めて更新。( -_-)ヾ
前回の続き。今回はインフレ率の指標の話です。
代表的な2つのインフレ率の指標
インフレ率は、ほとんどが
物価指数という形で算出されます。
(ある年の物価を基準に「物価が何倍になったのか?」を示す)
そして、物価は国が毎年統計を取り、公表しています。
物価指数には色々あるのですが、代表的なのは
「消費者物価指数(CPI)」と
「GDPデフレーター」です。
消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数とは、
消費者が購入する物価の変動を示す指数で
毎月、
総務省統計局が発表をしています。
7年前に掲げられた「インフレ率を年率 2% に」の目標は全く達成できていませんね。
デフレ下で緊縮財政をやっている以上、当たり前なんですが(*'-')
特徴1:企業間取引は含まれない
”消費者”物価指数なので、企業間取引の物価は含まれていません。
それを補完するものとして、
企業物価指数というものを日銀が発表しています。
特徴2:日本の CPI は 3種類ある
総務省統計局のページを見ると、CPI が 3種類あります。
CPI |
全ての消費者物価から算出された指数 |
コアCPI |
CPI から生鮮食品を除いた指数 |
コアコアCPI |
CPI から生鮮食品とエネルギーを除いた指数 |
これは、以下の理由により分かれています。
- 生鮮食品:景気とは無関係に、天候により価格が上下することがあるため
- エネルギー:エネルギー価格に依存するため
ちなみに、CPI を3種類も持っている国は日本だけです。
そして何故か、以下のような定義になっています。
|
世界での呼び名 |
日本での呼び名 |
総合物価指数 |
CPI |
CPI |
生鮮食品を除く |
(なし) |
コアCPI |
生鮮食品とエネルギーを除く |
コアCPI |
コアコアCPI |
・・・なぜ、こんなややこしいことに(*'-')
更にちなみに、政府のインフレターゲット2%は、何故か
(日本の)コアCPI になっています。
・・・いや、原油価格高騰とかで2%達成しても意味ないじゃん( ´_ゝ`)
特徴3:ラスパイレス指数
名称は覚えなくてよいです。この辺は小ネタなので。
要するに、後述の GDPデフレーターとは計算方法が異なる、ということです。
GDPデフレーター
GDPデフレーターは、
実質GDPの計算に使用される物価指数で、
毎四半期、
内閣府が公表しています。
実質GDP と
名目GDP の違いは、前回の記事を参考にしてもらうとして、
⇒参考:
国民経済を知ろう(インフレ率と経済成長)
実際に国が統計を取っているのは
「名目GDP」と
「物価」です。そして、
- 物価の推移からGDPデフレーターを算出
- 名目GDP と GDPデフレーターから実質GDP を算出
という流れになります。
計算式は特に難しいことはなく、以下になります。
GDPデフレーター = (名目GDP / 実質GDP) × 100 ←定義式
実質GDP = (名目GDP / GDPデフレーター) × 100 ←実際に使われるのは、こっち
特徴1:企業間取引も含まれる
GDPデフレーターは、実質GDP の算出に使用されるため、
GDP で集計される項目すべてが対象となります。
当然、企業間だけでなく政府との取引も含まれます。
特徴2:パーシェ指数
消費者物価指数(CPI)とは、計算方法が若干異なります。
※前述の
消費者物価指数の項目を参照。
駄文
今日は単なる説明のみになりました(*'-')
GDP統計や消費者物価指数(CPI)の細かな Q&A は、各サイトに載っているんですが…
GDP統計 ⇒
内閣府:国民経済計算(GDP統計):よくある質問(FAQ)
消費者物価指数 ⇒
総務省統計局:消費者物価指数に関するQ&A
まぁ、細かすぎて初見の人向きではないですね。
詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。
では、今日はこの辺で。
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