忍者ブログ

東からの放浪者

様々なソフトウェア開発を経験してきた視点から、開発、マネジメント、経済などについて書いています。
タイトルは、あるレトロゲームからのオマージュ。

ツイッターアカウントはこちら。

人口増加で衰退している東京

前回は、「日本の高度経済成長は、人口増加ではなく人手不足によるものだった」
ということを書きました。

つまり、人口が増加しても、それを受け止めるだけの雇用がないと、経済成長は鈍化します。
下手すると、経済が衰退することもあり得ます。

そして、その良い例が身近にありました。東京都です。

人口流入でマイナス成長の東京都

三橋貴明氏によると、2014 年の消費増税以降、東京都はマイナス成長らしいです。



これは、東京都の HP にもデータが掲載されていました。


実質経済成長率の推移(%)
東京都 全国平均
2010年(平成22年) 1.2 3.5
2011年(平成23年) 2.1 0.4
2012年(平成24年) 0.4 0.9
2013年(平成25年) 2.0 2.0
2014年(平成26年) -0.7 -0.9
2015年(平成27年)※速報値 -0.3 0.9
2016年(平成28年)※見込値 -1.1 0.9


都内総生産とは、都内の所得の合計のことです。
そして、所得の合計が減っているのに、東京都には毎年10万人以上が流入しています。


日本の都道府県間の人口移動(人)
新世紀のビッグブラザーへ:日本の都道府県間の人口移動(人)


減少するパイの奪い合いになる。貧困の若者も増えるわけです(*'-')

貧困層が増えれば、その地域のサービス産業も儲からないので、
人口が増えても、経済は下降していきますね。

逆に人口の減っている地方の方が成長しているという皮肉。
誰ですか?人口が減るからデフレになる、なんて言ってたのは。

東京は暮らしにくい街になっている?

そして、人が多いだけに東京都は失業率も高めです。


日本の都道府県別失業率(17年10-12月期)


確かに、東京以上に失業率の高い都道府県もあります。
しかし!東京がずば抜けて悪い数値が他にあります。出生率です。


出生率、沖縄が1.94でトップ 46都道府県で上昇
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS23H2P_T20C16A5000000


2015年のデータによると、東京は 1.17。(全国平均は 1.46)
東京だけが 1.20 を切っています。

婚姻率が低いのか、有配偶出生率が低いのかまでは調べていないのですが(※)、
少なくとも、結婚して子供を育てる環境として、東京を選択するのは悪手です。

※)こちらの記事で調べてみました。

2019年問題が、東京により深刻なダメージを与える

日本経済には、2019年問題があると言われています。
それは、以下の経済的マイナス要因が、2019年に重なることを指します。

  1. 東京オリンピック特需が終了する。
  2. 実質賃金の上昇がないまま、残業規制が始まる。
  3. 消費税が 10% に上がるかもしれない。
  4. 日銀の量的緩和が限界に来るかもしれない。

特に (3) の消費増税が実施されれば、
東京は、他の都道府県よりも深刻なダメージを受けるでしょう。

なぜなら、東京はサービス産業の割合が高い「消費の街」だからです。

所得のパイがより小さくなる。人口は増える。
最悪ですね。地元で就職した方が、きっと幸せだぞ(*'-')

おまけ

都道府県別の年収とかを比較しようかと思ったんですが、
なかなか良いデータがなかったので、またの機会にします。
(平均値より中央値がほしかったので)

代わりに、先の失業率が低い都道府県の高卒内定率を調べてみました。
(島根県では高卒が「金の卵」と呼ばれている、という話を聞いたので)

平成29年3月高等学校卒業予定者の
県内就職内定率(%)
島根県 95.7
鳥取県 96.3
福井県 96.0
岩手県 95.1
和歌山県 85.9
三重県 94.8
山形県 94.1
石川県 95.6
岐阜県 94.1
滋賀県 91.5
東京都 82.5
全国平均 89.7
(引用:文部科学省 HP より)

和歌山県以外は、全国平均を大きく上回っています。
(なんで和歌山は低いんだろうか・・・?)

そして、失業率の低い都道府県は、出生率も全国平均を上回っています。
職があり、物価も家賃も低いのだから、当たり前ですね。

人手不足は、基本的に労働者にとってはよい環境なのです。
記事を気に入っていただけた方は、クリックしていただけると励みになります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


PR

コメント

14. 無題

> しかし前向きにとらえると大阪の方が日本においてまだ投資の余地があると対外的に思われているとも言えます。
>
> 大阪も人口増加してますが東京ほど激しくなく至って普通です。物価も。
> 本当に心配なのは万博を控えているのでそれに伴う地価の高騰ですね。

確かに、東京に投資が集中しすぎているので、逆に大阪や西日本への投資は日本全体にとってもよいと思います。
国際的なイベントでの地価上昇、その後の経済成長の下落は、一時的とはいえ対策はほしいですね。

13. 無題

なかばさん

ご返信ありがとうございます。

>ただ、大阪も外国人の流入が多いのが気になるところ。。。

確かに外国人の流入は治安面等不安はあります。

しかし前向きにとらえると大阪の方が日本においてまだ投資の余地があると対外的に思われているとも言えます。

大阪も人口増加してますが東京ほど激しくなく至って普通です。物価も。
本当に心配なのは万博を控えているのでそれに伴う地価の高騰ですね。

12. 無題

コメントありがとうございます。

> こんなん見てたら今後もし東京での仕事の話来ても断ろう思う。
> 家賃もバカみたいに高いし、人の住める都市じゃないな…
> もう大阪でええわ

大阪(というかその他の都市圏)も経済状況は、あまりよくないですが、
とにかく東京は、人口流入と物価高で、暮らしづらいことは確かですね。
インフラも古くなってますし。。。

ただ、大阪も外国人の流入が多いのが気になるところ。。。
http://www.nakaba.site/society-and-economy/japan-has-too-much-immigrants

11. 無題

こんなん見てたら今後もし東京での仕事の話来ても断ろう思う。
家賃もバカみたいに高いし、人の住める都市じゃないな…
もう大阪でええわ

10. 無題

> 何でここのサイト、コメント欄で間違いを指摘されているのに修正してないの?
デマ垂れ流しかよ

はて?27年度速報・28年度見込も公表された通りの値ですし。
引用元の値とも合ってるしな。

できるとしたら、確報値へのリンクを貼るくらいですが。

9. 無題

何でここのサイト、コメント欄で間違いを指摘されているのに修正してないの?
デマ垂れ流しかよ

8. 無題

なかばさん

ご返信ありがとうございます。

これは私の勉強不足でした。
あり得ないといったことは訂正し謝ります。

7. 無題

NONAMEさん、コメありがとうございます。

> GDPデフレーターは運輸・郵便業や宿泊・飲食サービス業などプラスの項目があります。

確かに、産業別に見るとプラスの産業はあります。

しかし支出面で見た場合、民間最終消費支出、政府最終消費支出、総固定資本形成、及び公表されている各内訳の項目はすべてマイナスになっています。

> 全体でもプラスマイナス0なので全ての項目がマイナスといことはあり得ないと思います。

今のGDPデフレーターは、連鎖方式が採用されています。
連鎖方式だと「各内訳の合計=集計全体の値」ではなくなってしまうので、答えとしては「あり得る」になります。

また「0.0」と記載されていても、端数は切り捨てられているので、実際にはマイナスの可能性もあります。

6. 無題

GDPデフレーターは運輸・郵便業や宿泊・飲食サービス業などプラスの項目があります。
全体でもプラスマイナス0なので全ての項目がマイナスといことはあり得ないと思います。

http://www.toukei.metro.tokyo.jp/keizaik/kk-houkoku.htm


5. 無題

NONAMEさん、情報ありがとうございます。
コメントした2日後か・・・。東京都さんも非常にタイムリーに更新しますね。

2016年(平成28年)の都内総生産は実質で +0.6%
なんとかマイナスは回避した模様。

やはり気になるのは、GDPデフレーター。
すべての項目がマイナスに突っ込んどる。。。
これはリーマンショック以来。

そして、もうひとつ気になるのは可処分所得がマイナスという点。
東京は、2019年問題に耐えられるだろうか。。。

4. 無題

2016年も出ていますよ。
http://www.toukei.metro.tokyo.jp/keizaik/kk-index.htm

3. 無題

NONAMEさん、コメントありがとうございます。
確定値が出ていたのですね。(三橋さんは配信日を見る限り、間に合わなかった可能性あり)

2014(平成26)年度の落ち込みが大きくなり、
その分、2015(平成27)年度は増加に転じた形ですね。

2年間で -1.0% 予想のところが、2年間で +0.3% なので、よい結果になったとも言えますが、
2015年度の GDPデフレータが、全国では前年比で +1.6% に対して、
東京がほぼ 0% なのが気になるところです。(詳細を検証していないので何とも言えませんが)

2016年度の結果待ち(*'-')

2. 無題

ブログ主さんと恐らく三橋さんも?参考にしてる平成28年に発表された都民経済計算ですが
少しデータぐ古くて速報値と予測値が実際とは違いがありマイナスになったのは26年度だけなのですよね。

内閣府の県民経済計算を見ると実質の増加率は平成26年度は-1.4で、27年度は+1.8になってます。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kenmin/files/contents/main_h27.html

都民経済計算の方がこちらです。
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/03/28/18.html

1. 無題

東京がクソだというのが良く分かる統計データですねw
日本人は洗脳され易いのでマスコミが垂れ流す東京マンセーな情報を鵜呑みしてるんでしょうね。
この洗脳が解ければ、日本の出生率も回復するでしょうから良い方向に進むことを期待したいですね。

プロフィール

HN:
なかば
性別:
男性
職業:
元ソフトウェアエンジニア
自己紹介:
東京のゲーム会社でゲームプログラマ。
家電メーカーで組み込みエンジニア。
その後、京都に移動して観光を楽しみながら
製品開発、業務改善、QA管理などを経験。
今は東京に戻って暮らしています。

詳細な自己紹介は、こちら

カレンダー

03 2020/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30