今日は駄文(*'-')
マネージャだから威厳を示さないと!
・・・と背伸びをして知的な話をしようとすると、逆に開発者から
こいつ、何もわかってない・・・
と思われるだけ、なんて事態になることがあります。
そんなお話。
マネージャの読書感想文
以前、働いていた職場の話です。
とあるマネージャが、
「生産性」に関する本を読んで感銘をうけたらしく、
開発者全員を集めて話をしたことがありました。
私は、読書感想なんかより、
- 部署の運営状況についての報告とか、
- プロジェクトの事後検証の結果とか、
- 今年度の事業目標とか、
・・・を聞きたいんだけどなぁ、と思ったんですが、
それは百歩譲ってよしとしました。
むしろ開発者たちが
こいつ、生産性って概念を知らずにマネージャやってたのか・・・?
と
ざわざわしないか、そちらの方が心配でした。
・・・ただし、それも杞憂でした。
話の内容がもっと酷かったからです。
マネージャが示した生産性の例
マネージャがプレゼンで示したのは、よく使われる以下のような公式でした。
※この公式には問題点があるのですが、今日の本題ではないので、この辺りの記事を読んでください。
たしかに、その部署では開発の遅れが目立っており、
生産性向上が課題なのは確かでした。
そこで、マネージャが生産性向上の具体例を語りはじめました。
マネージャ「例えば、採用面接を高学歴の理数系の学科出身者に絞る」
ほうほう。
マネージャ「そうすれば、私のコストが減り、付加価値も得られ生産性が上がる」
こいつ、マジか!?
3つの問題点
このマネージャが出した例には、3つも問題点があります。
ひとつ目・・・
ひとつ目は、根本的に「生産性」の意味を分かっていない(ことが明確になった)ことです。
加えて、マネジメントの勉強を今までしてこなかったことも伝わってしまったはずです。
生産性向上とは、上記のような
投資を行い、
生産者一人当たりの生産量
(製造できる製品の量、こなせる仕事の量、提供できるサービスの量など)
を増やすことです。
コストカットは、生産性向上にはあまり寄与しませんし、
「人を増やす=生産性向上」でもありません。
また、「雇われた人」はマネージャの生産物ではありませんので、
マネージャの付加価値に含めるのもおかしいのです。
ふたつ目・・・
ふたつ目は、出した例が非常に悪かったことです。つまり、
高学歴じゃない奴や、理数系じゃない奴がいるから、この部署の生産性が低いんだ!
と言ってしまったことになります。
※補足しておくと、その現場には学歴の高い理数系の人は割と多くいました。
そのマネージャが開発者たちの学歴を把握していたかは不明ですが。
学歴の高い人を雇っても、経験を積まないことには生産性は上がりません。(→
人材投資)
また、設備が整っていなければ学歴が高くても生産ができません。(→
設備投資)
そして、
投資計画を立てるのはマネージャの仕事です。
根本的に自分の仕事を理解していないことが、伝わってしまったはずです。
みっつ目・・・
みっつ目は、非常に悪いメッセージとなってしまったことです。
マネージャが、例として挙げるべきだったのは
この部署の目標は~~である!
業務分析の結果、今は~~の生産性が足りてない!
だから、今年は~~にコストをかける(投資する)!
という宣言です。
なのに出した例が、自分の面接の仕事て・・・
つまり、このマネージャは開発者たちの前で
現場のことには興味ないし、取り組むつもりもない。
と言ってしまったわけです。
今日のまとめ
駄文なので、まとめは特になしです(*'-')
ただ、「リーダ」や「マネージャ」という肩書を貰うと、
リーダ面・マネージャ面してしまう人がいますが、
そういう仕事じゃないから!
チームや組織の
結果に責任をもつ立場になったのであり、
チームや組織の生産性上げるために計画を立て、奔走するのが仕事です。
組織図上は、メンバーが、リーダ・マネージャを支えてるように描いてありますが、
実は逆で、リーダ・マネージャの方がメンバーを支える立場なのです。
なので、結果も出していない人が、背伸びをした話をするのはやめましょう。
幻滅されるだけです。
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