大業なタイトルを付けていますが、今日は個人的な話。
プロフィール欄に、ちょろっとだけ書いてるのですが、私は一応
「バセドウ病」の患者です。
投薬治療は終わって、今は経過観察中です。
ちなみに治療は2回目。再発患者です。´´(;^^A
再発を機に、それまで勤めていた会社を辞めました。
そう、建前上は「病気で辞めた」ことになっています。
バセドウ病
私は医者ではないので、詳しくはググってもらうとして、軽くだけ説明。
バセドウ病は、
甲状腺の病気のひとつで、
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。
甲状腺ホルモンは、エネルギーの利用を促すホルモンです。
簡単に症状を説明すると、
24時間ジョギングしているような状態になるってことです。
常に心拍数は高いし、体重は減るし、慢性疲労になるし、夜は寝付けません。
汗も止まらず、手が常に震えて、抜け毛も増えます。´´(ノ;^Д^)ヽ
また、この病気は、
投薬治療に時間がかかります。
私の場合、投薬に2年、経過観察に1年かかりました。(2回目の投薬治療も約2年)
また、
病気の詳しい原因は分かっていないので根本的な治療法はないというのも厄介です。
つまり、投薬治療だと再発の危険があるってわけです。(手術や放射線治療もあるのですが)
唯一、お医者さんには
「ストレスが引き金になることが知られているので、ストレスのない生活をしないさい」
と言われました。
退職を後悔させなかったマネージャの言葉
まぁ、病気の引き金は、なんとなく思い当たる節があります。
どちらの発症のときも、直前には月100時間程度の残業が当たり前の状況になっていたので。
また、個人的に、
”誰か”の尻拭いという気持ちが強かったので、
その分、ストレスも多かったことでしょう。もう忘れましたが(*'-')
そして、退職が決まった後、何人かのマネージャと名の付く人と話す機会がありました。
何気ない言葉から、そのマネージャの仕事に対する認識が垣間見えることがあります。
一人目のマネージャ
在職中、病気のことは一部の人にしか話していなかったのですが、
「病名を告げていた上司」の一人と面談をしていたときのことです。
次のようなことを言われました。
次は、出社時間が決まっていない会社にしないとね。
というのも、バセドウ病は
「グッドモーニングがない病気」とも言われています。
寝付けないし、疲れも取れないし、寝たら寝たで起きれなくなります。
正直、最後の一年は半分睡眠障害のような状態で、
深夜に家に帰って、布団に入るけど一睡もできずに出社する、なんてこともざらでした。
また、半休を使わせてもらうことも増え、それで有給を使い切っている状態でした。
そんな私にとって、この言葉は救いの一言でした。
あ、辞めて正解だった
と思えたからです(*'-')
私が望んでいたのは「病気を再発しなくて済む開発現場」です。
そして、職場環境を作るのはマネージャの仕事です。
このマネージャには、
その気が更々ない、ということが分かったからです。
しかも、「自分はいいことを言っている」という体で話しているところが余計に不気味でした。
現場の改善活動を必死でやっていた俺は何だったんだ(*'-')
という思いはありつつ、面談は和やかに終わりました。
二人目のマネージャ
最終出社の後、有難いことに、
送別会(という名の飲み会)を開いてもらいました。
そして、そのとき参加していたマネージャの一人が次のような挨拶をしてくれました。
○○さんとお別れする日が来るなんて思っていませんでした。
ん?いい挨拶じゃないかって?
しかし、ひねくれている私は、こう思ってしまったんです。
何で、この人は社員が辞めないという前提でいるんだろうか?
私は、病気の再発を理由に会社を辞めましたが、「会社に残る」選択肢もあったわけです。
先のマネージャの言葉から、開発現場の改善は難しかったにしても、
他の役割に移って、開発に携わることもできたわけです。
あとは、その職場に
「そこまでする価値があるか否か」です。
価値があると判断すれば残るし、ないと判断すれば辞めるだけです。
そして、職場環境や、それによる結果というのは
マネージャの成果そのものです。
エンジニアたちは、その成果を評価し、組織に残るか否か等を決めるのです。
私は、マネージャのありがたい挨拶を聞いて、こともあろうに
この会社のマネージャって、自分の成果が何か分かってないんだ・・・
と思ってしまったわけです。
ひねくれ者ですみません。( -_-)ヾ
エンジニアが会社を辞めるたったひとつの理由
その職場に、自分の時間をこれ以上費やす価値があるか否か?
私は、ないと判断したので辞めました。
正確に言えば「自分にとって、その価値がない組織になってしまった」です。
そして、2人のマネージャの言葉から、自分の望む改善も期待できないと分かったので、
他のエンジニアのみんなと開発を続けられない寂しさはありつつも、
後悔せずに辞めることができました。
もう再発はさせたくないので、今はストレスから離れた生活をしています。
今のところ、病気の経過観察は順調です。
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