先日は、私が
SlideShare にアップロードしたスライドを元に
「生産性に対する誤解」について書きました。
今日は、その続きです。
マネジメントによるJカーブの変化
まず、先日の記事でも取り上げた
Jカーブに関する補足を書きたいと思います。
ごく当たり前のことを書いた図に見えますが、
私は、スライド内に以下のような警告のページを入れました。
投資をすれば、
勝手に生産性が上がるわけではないということです。
生産性を上げるにはマネジメントが必要
組織の生産性を上げるのはマネージャの役割です。
特に、
人材投資、
技術投資は中長期に渡るため、
マネージャが以下のようなプロセスを回していく必要があります。
- 目標設定(ビジョンの設定)
- 計画
- 実施、及び監視・コントロール
- 事後検証、及び改善
マネージャの目標と行動が組織の生産性を上げる
必要なのは、具体的な目標と行動
組織は、あらゆる投資にコストをつぎ込むことはできません。
マネージャは「どこに」「何のために」投資をするのか、決めなくてはいけません。
つまり、組織の生産性を上げるために、マネージャは、
この組織は、将来こうなっているべきだ!
という目標(ビジョン)を持ち、
そして、
そのために、今はここ、次はここに投資をしていかなければいけない!
という計画を立てなければいけません。
そうしないと、中長期的な投資が行われず(一時的なコスト削減しか行われず)、
生産性が伸びなくなってきます。
「生産性」をマジックワードにしてはいけない
マジックワードとは、
それを言えば、何か問題が解決したような気になれる魔法の言葉
という意味です。(最近、流行の「バズワード」と似たような意味です。)
私が以前の職場で、業務改善を行っていたときに
以下のような注意を必ずしていました。
マジックワードを結論にしてはいけない。
曖昧な言葉ではなく、具体的なアクション(行動)を決めること。
これは「生産性を上げる」という改善活動にも当てはまります。
私が以前働いていた職場では、マネージャが「生産性」という言葉は使うものの、
その後に続く言葉が「みんなで工夫していきましょう」でした。
これではダメです。
具体的な行動が示せていません。
そして、マネージャがこのような発言をするとき、
大抵「みんな」の中に自分自身を入れてません。
組織の生産性を上げたいなら、まずマネージャが動かないといけないのです。
組織の生産性は、マネージャの成果そのもの
組織(の体制や業務プロセス等)は、マネージャの成果物であり、
組織の出す結果が、マネージャの仕事の結果です。
これもごく当たり前のことなんですが、
これを分かっていないマネージャに、たまに出くわします。
組織やエンジニアたちを
自分の所有物と勘違いしているマネージャです。
そういうマネージャは、特に自分からは何もしないくせに、
スケジュールが遅れたりすると「みなさん、プロ意識はありますか?」
などと、のたまわるわけです。
それ、マネージャの仕事ですよ。プロ意識のないマネージャさん(*'-')
組織の生産性が低いのは、過去のあなたが何もしなかったからです。
今日のまとめ
- 生産性を上げるには、マネジメントが必要。
(投資をするだけで、勝手に生産性が上がることはない。)
- 投資をするためには、目標と計画、そしてマネージャの具体的な行動が必要。
現場には、生産性を下げているエンジニアだっているのでは?
いるでしょうけど、
ヒューマンリソース・マネジメント(人員配置など)もマネージャの役割のひとつです。
どっちみち、マネージャに責任はあるのです(*'-')
でも、何をすればいいのか具体的に分からない・・・
生産性を上げないといけない。けど、何をすればいいのか分からない。
そんなマネージャができることが、ひとつだけあります(*'-')
マネージャを辞めることです。
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