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東からの放浪者

様々なソフトウェア開発を経験してきた視点から、開発、マネジメント、経済などについて書いています。
タイトルは、あるレトロゲームからのオマージュ。

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意味が分かると怖いマネージャの言葉

上司が満面の笑みをうかべて
「ぜひみなさんの意見を聞かせてください。どんなことでも、厳しい質問でも構いませんよ」
と自信に満ちた態度で言う。

ある勇敢な出席者がほんとうに手を挙げて厳しい質問をしたところ、
その日のうちに叱責され、厳しい質問が歓迎されるなどというのは幻想だと知った。

『アドレナリンジャンキー』(トム・デマルコ 著)より抜粋

アドレナリンジャンキー -プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

マネージャの発する綺麗な言葉の裏には、怖い意味が隠れている場合がある。

意味が分かると怖いマネージャの言葉

全力でサポートします

とある会社で、年始の挨拶にマネージャが開発者たちにかけていた言葉でした。

これを聞いたときに、私は
「この部署の開発者たちは、今年も大変だ」
と思いました。

例えばJリーグで、チームの成績が悪い場合、サポータたちが責任を取るでしょうか?
彼らは、あくまで第三者なので、そこまでの責任はありません。
最初に責任を取るのは監督(マネージャ)です。

開発組織の場合でも同じです。
率先して改善に取り組み、結果を示すのはマネージャの職務です。
マネージャの仕事は「サポート」ではありません。

「足を引っ張っている開発者もいる」などと言ってはいけません。
人員配置もマネージャの仕事なのですから。

本当の意味
今年もマネジメントをする気はありません(職務を放棄します)

開発って人やねん

なんで関西弁やねん!とツッコまないでください。
関西で仕事をしていたときに言われた台詞なので。( -_-)ヾ

「すごいいいことを言うマネージャじゃないか」
と思ったかもしれませんが、さにあらず。私はすぐさま
「それで、今は人を活かせる環境になってるんですか?」
と聞き返しました。

以前の記事で書いたように、開発には投資が必要です。
特にソフトウェア開発は、規模が大きくなるに従い生産性が低下するので、
生産性を上げるための投資が不可欠です。

すべて人力でカバーするのは不可能なのです。
そして、投資計画を立て、組織の生産性を上げるのはマネージャの職務です。

表題の台詞を言ったマネージャは、明らかに言行不一致を起こしていました。

本当の意味
君たちに投資するのは勿体ないので、すべて人力で頑張れ

私は、みなさんのことを信用してますので・・・

とても綺麗な台詞なんですが、
どんな流れで使われたかというと、部署のミーティングで、
マネージャが「他部署のマネージャと喧嘩してきた」という武勇伝を語っていたときでした。

どうも、他部署のマネージャたちが情報を公開するのを渋っていたようなのです。
それを喧嘩して勝ち取ってきた・・・。悪くない話にも聞こえます。

ただ、そもそも論として、
協業している他部署や他社との信頼関係を築くことは、
マネージャの重要な仕事のひとつです。

組織間の信頼関係は、組織の代表者(会議の出席者)が信頼されないことには始まりません。
会議やミーティングを単なる作業の場(情報交換の場)と考えている人も多いのですが、
信頼関係を築く場でもあるので、とても重要なのです。

開発中は、組織間で利害の不一致が起きることがしばしばです。
そんなとき、マネージャが信頼関係を築いていれば、問題の解決が早くなります。

私は、表題のマネージャの台詞を聞いたときに
「プロジェクトも後半なのに、まだ信頼関係を築けていないのかよ」
と思いました。

信頼のないマネージャは、問題が起きたときに行き詰ります。すると、どうするか?
外部に助けを求められないので、現場に負担を強いることになります。

本当の意味
俺が失った信頼は、お前ら(開発者)が取り戻すと信じている

今日のまとめ

マネジメントをよく分かっている人は、行動と結果でそれを示します。
あまり綺麗な言葉は使いたがりません。

マネジメントをよく分かってない人は、教科書的な言葉を使いたがります。
その危険性を知らないのです。

その危険性とは、言行不一致は最も信頼を無くす行為ということです。
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プロフィール

HN:
なかば
性別:
男性
職業:
元ソフトウェアエンジニア
自己紹介:
東京のゲーム会社でゲームプログラマ。
家電メーカーで組み込みエンジニア。
その後、京都に移動して観光を楽しみながら
製品開発、業務改善、QA管理などを経験。
今は東京に戻って暮らしています。

詳細な自己紹介は、こちら

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