失敗しない人間なんていなんだから、そんなの「ある」べきだろ(*'-')
・・・まぁ、その通りなんですが、安易に再チャンスを与えてしまうと、
ともすれば
「失敗しても大したことないや・・・」という文化が出来上がってしまうので、
気を付けなければいけません。
マネージャがやってはいけない失敗
私が東京で勤めていた会社には、以下のような暗黙の了解がありました。
以下の失敗を繰り返すマネージャは解任される。
- 仕事が原因による長期休職者を出す
- 労基に違反した指示を出す
- プロジェクトを失敗させる
暗黙の了解なので、明確な基準はないのですが、
「3回でアウト」と言われていました。
(1) や (2) は当たり前ですね。
ただし、今日語りたいのは (3) についてです。
※(2) ですが、新人マネージャはまだ労基を把握していないので、違反した指示を出しても、
初めは「注意」で済んでいました。ただし、繰り返した場合は無条件でアウトでした。
解任理由になる「プロジェクトの失敗」
「3. プロジェクトを失敗させる」だけ、他の2つに比べて判断基準が曖昧なので少し特殊です。
少しでもスケジュールが遅延したら「失敗」とかは酷なので・・・( -_-)
そこは、気を付けて判断する必要があります。
マネージャに原因がある場合
プロジェクトって、外的要因で失敗することもあるのは?(*'-')
はい、その通りです。
ですので
「マネージャの行動が、プロジェクトにどう影響したか?」
というのを注意深く見る必要があります。
しかし、実は一発でアウトな行動もあるのです。
それは
「何もしていなかった」場合です。
小さなプロジェクトであれば、現場の頑張りで何とかなる場合もありますが、
プロジェクトが大きいほど、「何もしないマネジメント」は、
非常に効率的に
プロジェクトを失敗させます。
プロジェクトの事後検証では、「マネージャが何をしたか?」よりも
「何をしなかったか?」を見た方が、早い場合があります。
1回の失敗で、プロジェクトは失敗しない
以前勤めていた会社で、明らかな失敗プロジェクトに遭遇しました。
メンバーたちは、マネージャの非を認めつつも
「一度の失敗で、あまり責めるのも・・・」
という理由で、あまり責任を追及しない様子でした。
私は、これには
反対の立場でした。
プロジェクトは、基本的に長期にわたります。
そして、その中には複数のフェーズがあります。
ですので、プロジェクトは
計画を立て、実施中は
監視の目を怠らずに、
随時、
軌道修正をしていく必要があるのです。
つまり、
マネージャが対策を取れるタイミングは複数回存在するのです。
先のマネージャは、明らかにほとんどのタイミングで、何もしていませんでした。
これを「1回の失敗」と捉えるのは問題があるのです。
「失敗は成功のもと」は間違い
よく、プロジェクトが失敗した後に
「いい勉強になった」という感想を聞くことがあります。
私は、この台詞は危険信号だと思っています。
大体、そういう組織は、同じ失敗を繰り返します。
プロジェクト終結後には、
事後検証が必要です。
失敗したプロジェクトなら、尚更です。
そして、プロジェクトを失敗させたマネージャには、組織が同じ失敗を繰り返さないために、
事後検証をし、失敗の
原因を明確にし、
改善をする義務があります。
つまり「失敗は成功のもと」は間違いで、
「改善こそ成功のもと」なのです。
優秀な組織は、成功体験からも改善をしていきます。
結論:何もせず、改善もしないマネージャに再チャンスは不要
今日のまとめ
- 何もしないマネジメントは、プロジェクト失敗の原因。
- 失敗プロジェクトには、マネージャの複数の失敗が潜んでいる。
- 改善をしないマネージャの組織は、同じ失敗を繰り返す。
途中の例で出した「何もせずにプロジェクトを失敗させたマネージャ」ですが、
その後、事後検証もせず、改善も一向に行おうとしませんでした。
(おまけに、長期休職者も複数出していました・・・)
しかし、他のメンバーの「あまり責めるのは・・・」という空気に絆されて、
「どうせ、もう何もする力はないだろう」と放っておいておいたのですが、
今思えば、反対を押し切ってでも、現場から追い出すべきでした。
要するに、
悪しき前例となってしまったのです。
その後、その組織のマネージャや、その候補たちの間では、暗黙的に
「何もしなくてもいい、改善しなくてもいい(頑張るのは現場)」
が前提になってしまったのです。
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