要注意な年始目標発表
要注意なマネージャには、年始目標の発表にいくつかのパターンが見られます。
前年の事後分析がない
普通は、
前年の実績を分析し、問題点・改善点を明らかにしてから今年の目標を立てます。
全く新しいプロジェクトを開始する場合にも、
部署の強み・弱みを把握していなければ、
成功するばずもありません。
私が以前勤めていた職場でも、開発プロジェクトが終結して3ヶ月ほど経っているのに、
事後分析の報告もなく、マネージャから今後の目標が発表されたときがありました。
私は
あぁ・・・どうせ一年後には、今年の目標など、とっくに忘れ去られていて、
同じように新たな目標が発表されるんだろうなぁ。
と感じて、その年のうちにその組織を去りました。
どうか、事後分析を基に目標発表が行われるまともな組織になっていますように(-人-)
何をやめるか?が決まっていない
「新しいことに挑戦する」という類の目標が発表されることがあると思います。
これ自体は、何の問題もないのですが、
何か新しいことを始める場合は、
何かをやめないといけません。
部署のリソースは有限なわけですから。
これも、以前働いていた職場で経験があります。
マネージャ「今までの業務はもちろん続けます(^^)
けど今年は、あれもやりましょう!これもやりましょう!」
と目標ではなく、
自分の希望?を発表されたことがありました。
どのようにリソースを振り分けるのか?という具体的な話は、
待てど暮らせど、ありませんでした。_(:3」z)_
理念の発表で終わる
複数の部署・事業部を抱えている大企業などでは、
経営理念(経営目標)が設定されることがあると思います。
そして、経営理念は、最終的に
各事業計画に落とし込まれます。
↓ |
経営理念(経営目標) |
↓ |
経営資源分析等 |
↓ |
ドメインの定義 |
↓ |
各事業戦略の策定 |
↓ |
各事業計画の策定 |
各部署のマネージャは、理念を決める立場ではなく、
具体的な計画を策定する
実務的な役割の方が大きいのです。
要するに中間管理職ですね。
ですが、中には「自分は偉くなった」と勘違いして、
自身の理念の発表を行ってしまう人もいるわけです。
では、誰がその理念を具体的な計画に落とし込むのか?
そんなマネージャの決まり文句は
マネージャ「みんな一人一人が、自主性を持って決めてほしい」
現場の負担・混乱が目に見えますね。
そして、大抵こういう場合の「みんな」に、
マネージャ自身は含まれていません。
いや、お前の仕事だから(*'-')
年始に仕事が終わるマネージャの正体
このような、具体的な実務に繋がらない目標発表をしてしまうマネージャは、
一体何を考えているのか?
実は、彼らは
自分の職務を分かっていないマネージャたちです。
何をすればいいのか分かっていないので、
何となくマネージャっぽい振る舞いをして、仕事をした気になっているわけです。
当然、その後に何か具体的な行動を取るわけでもありません。
『
マネジメントが根付かない開発現場 その2』の記事でも書いたことがあるのですが、
「何もしないマネジメント」は最も効率的に組織の生産性を下げます。
現場にいくら優秀なエンジニアが揃っていてもですね。
今日、示したような年始目標が発表された場合は、
ひと月後くらいに
「今年の目標ってどうなりました?」と聞いてみてください。
何も具体化されていない or
すでに忘れている場合には、心構えを改めましょう。
確かに、目標発表で仕事を終えた気になってるマネージャには要注意だ!
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