開発が上手く進まなくなったとき、
立ち止まるべきか?先に進むべきか?
製品開発では、よく遭遇する悩みであり、
また、後輩からこの手の相談を受けることもありました。
ただ、この質問の回答には注意が必要です。
以下の2つのケースで、答えが大きく異なるためです。
- エンジニア個人としての話なのか?
- 開発プロジェクトの話なのか?
今日は、エンジニア個人のケース。
エンジニアが仕事で行き詰ったとき
答えを先に書いてしまうと、この手の相談を受けたときは
「まず、仕事を先に進めてみたら?」と答えます。
仕事のできるエンジニアの傾向
エンジニアには様々なタイプがいますが、以下の軸で分類した場合、
- 「仕事の正確さ・丁寧さ」を優先するタイプ
- 「仕事の速さ」を優先するタイプ
「仕事の速さ」を優先するタイプに、優秀な人が多かったと思います。
※ちなにみ、順序を優先するだけで「正確さ・丁寧さを無視する」という意味ではありません。
正確さ・丁寧さには、基準を設けづらい
私は、社会人になった当初
「正確さ・丁寧さ」を優先していました。
「仕事の速さなんて、場数を踏めば付いてくるさ」と高をくくっていたのですが、
ちっとも、仕事の速さは上がりませんでした(^^;
要するに、「仕事の正確さ・丁寧さ」は基準が曖昧なので、
いつまでも仕事が先に進まないのです。
さらに、仕事が遅いので、同僚に
場数で負けるようになってくる・・・( -_-)
さらに、丁寧に作ったつもりが、ソフトウェアには
結局バグがある・・・( -_-)
という事態に至り、私は「仕事の速さ」を優先するようになりました。
テストを繰り返した方が品質がよくなる
これは、
ソフトウェア開発特有の理由かもしれませんが、
前述したように、いくら丁寧に作り込んだところで、バグは発生するのです。
バグを減らすには、
早めにテストを開始することが重要です。
仕事が遅いということは、
品質を上げるチャンスを潰しているとも言えるわけです。
「仕事の正確さ・丁寧さ」を優先していた新人時代の私は、
単に
自分の力を過信していただけだったわけですね( -_-)
行き詰ったときは、やり方を変えるべき
私が、後輩などから相談を受けたときによくする回答です。
行き詰っている時点で、
解決方法を見い出せていないので、
少なくとも、アプローチは変える必要があります。
一番手っ取り早いのが「とりあえず仕事を先に進めてみる」という方法です。
また新人などは、単純に「不安」から仕事を先に進めていないケースがあるので、
「大丈夫だから、先に進めてみたら?」という回答は有効に働くことがあります。
仕事に行き詰っているとき、または
行き詰っている人をみかけたときは、
参考にしてみてください。m(_ _)m
開発プロジェクトが行き詰ったとき
これまで書いた話は、あくまでエンジニア個人というミクロな話です。
開発プロジェクトというマクロな話では、回答が異なります。
エンジニア個人の経験を、マネージャになってからも引きずる人は結構いますが、
実は危険な行為・・・。
・・・というわけで、
次回に続く。
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